2011-08-17

数値化/スペース編

皆さん、下記の写真を見てどう思われますか?

angels-004 (2)
NPO法人エンジェルズ提供

どう見たって、詰め込みすぎでしょう!

一つのケージに8匹も入れられていたそうです。
犬たちは、どこで寝るのでしょうか?
水は??
散歩は?
トイレは?
喧嘩になれば・・・

何年もずっとずっとこの環境???

環境省が虐待(ネグレクト)について参考に出した文面の中に下記2つに、該当してませんか?
・ケージが狭く、動物の排泄物と食餌が混在した状態で放置されている。動物が排泄物の上に寝ている。

・ケージ内で動物を過密に飼育している。

なのに・・・
監督官庁職員は言いました。
「確かにたくさん詰め込んでるとは思うけど、それでは佐上さん何匹だったらいいの?僕には分からない。環境省もそこまで書いてほしいなー」
一事が万事、こんな感じです。
行政に、きっちり仕事をこなしていただくためには、きっちりこと細かな数値化が必要です。その時、私は学習しました。

動物の愛護及び管理に関する法律の中で、みだりにという言葉がでてきます。これがまたややこしい!
「みだりってどのくらい?」
と、言いだすのです。
いい加減にしてほしいですよね。

動物の愛護及び管理に関する法律
第44条 愛護動物をみだりに殺し、又は傷つけた者は、一年以下の懲役又は百万円以下の罰金に処する。
2項 愛護動物をみだりに給餌又は給水をやめることにより衰弱させる等の虐待を行った者は、五十万円以下の罰金に処する。
3項 愛護動物を遺棄した者は、五十万円以下の罰金に処する。

特に、2項の虐待に関し、「虐待の考え方」が定められました。
13項目に渡り細則が決められ、1項目でも該当すると虐待になります。

下記文書は、環境省が平成22年2月5日に出したものです。


環境省自然環境局総務課長から各都道府県・指定都市

               ・中核市動物愛護主管部( 局) 長あて

動物愛護管理行政の推進については、平素より格段の御協力をいただき、厚く御礼申し上げます。
さて、虐待の定義の明確化については、担当者会議等において貴県市より御意見をいただいているところです。
虐待に該当するかどうかについては、行為の目的、手段、苦痛の程度等を総合し、社会通念により判断してきているところですが、より具体的にしていくためには判決事例を収集、把握していくことが重要であると考えています。そのため、平成19 年度に判決事例を「動物の遺棄・虐待事例等調査業務報告書」として取りまとめました。

今般、この報告書をもとに、飼育改善指導が必要であり虐待に該当する可能性、あるいはそのままの状態で放置されれば虐待に該当する可能性があると考えられる事例を別紙のようにまとめましたので、業務の参考にしていただくようお願いいたします。

なお、より詳細な説明を環境省ホームページにも掲載していますので、御参照ください
http://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/2_data/pamph/h1903.html)。
虐待の判決事例については、今後も継続して収集していくこととしており、これを踏まえ、別紙の事例につきましても逐次見直していきたいと考えております。

また、以下の点にも御留意ください。
○ 本通知は、可能な範囲で具体的な事例を示したものであり、個々の案件に係る判断は、動物及び動物の所有者又は占有者の置かれている状況等を考慮して個別に行われるべきものと考えます。

○ 別紙の事例については、後日、増刷し、各自治体あて発送予定の「動物の遺棄・虐待事例等調査業務報告書」( 平成19 年度) とともに警察にも情報提供していただき、引き続き連携して対応していただきますようお願いいたします。

( 別紙)
Ⅰ 動物の虐待の考え方
積極的(意図的)虐待ネグレクト
やってはいけない行為を行う・行わせるやらなければならない行為をやらない・殴る・蹴る・熱湯をかける
動物を闘わせる等、・健康管理をしないで放置身体に外傷が生じる又は生じる恐れのある行為・病気を放置暴力を加える・
世話をしないで放置など
・心理的抑圧、恐怖を与える
・酷使など
※ 動物自身の心身の状態・置かれている環境の状態によって判断される。

Ⅱ 飼育改善指導が必要な例( 虐待に該当する可能性、あるいは放置すれば
虐待に該当する可能性があると考えられる例) について

動物取扱業者等
・ケージが狭く、動物の排泄物と食餌が混在した状態で放置されている。動物が排泄物の上に寝ている。

・常時水を置いていない。あるいは、水入れはあるが中に藻が付いていたりして不潔である。

・幼齢にもかかわらず、食餌を適切な回数与えず(例えば朝晩の2回のみ等)、また、それで問題ないと説明している。

・糞尿が堆積していたり、食餌の残渣が散らかっていたりして、清掃が行き届かず、建物内、ケージから悪臭がする。

・動物の体が著しく汚れている。

・病気や怪我をしているにもかかわらず、獣医師の治療を受けさせていない。

・飼育環境が飼育している動物に適していない(温度・湿度の調整も含む)。例えば、西日が当たるなど建物内の温度が上昇した場合、あるいは、その逆で、冬季に低温となった場合に対応しない。

・多頭飼育で、飼育環境が不衛生。常時、糞尿、抜けた毛、食餌、缶詰の空やゴミがまわりにちらかっており、悪臭がする。

・ケージ内で動物を過密に飼育している。

・店内の大音量の音楽、または過度の照明にさらされることにより動物が休息できない。

・しつけ、訓練と称するなどし、動物に対し殴る、蹴る等の暴力を与えたり、故意に動物に怪我をさせたりする。

・体調不良、不健康な動物をふれあいや散歩体験等に使用する。

・出産後、十分な期間(離乳し母体が回復するまでの間)を経ずに、また繁殖させる。

動物愛護管理法
基本原則
すべての人が「動物は命あるもの」であることを認識し、みだりに動物を虐待することのないようにするのみでなく、人間と動物が共に生きていける社会を目指し、動物の習性をよく知ったうえで適正に取り扱う。

動物の飼い主等の責任
動物の飼い主等は、動物の健康と安全を確保するように努め、動物が人の生命等に害を加えたり、迷惑を及ぼすことのないように努めなければなりません。また、動物による感染症について正しい知識を持つとともに、動物が自分の所有であることを明らかにするための措置を講ずるよう努めなければなりません。さらに、繁殖を希望しない犬または猫の飼い主は、不妊あるいは去勢手術等繁殖制限の措置を行うように努めなければなりません。


わぁーすっごく細かく書かれていて、これなら悪い業者を取り締まれると私も最初は思いました。
しかし、そんなに簡単ではなかったんです


ドイツの場合細かく数値化されています。取締官も迷わないでいいですよね。
第6条 フェンス(檻)内飼育
(1) 犬のフェンス(檻)内飼育が許されるのは、第2項から第4項までの規定によって求められたところに合致するフェンス(檻)内に限られる。
(2) フェンス(檻)内では:

1. 犬は体高(肩甲骨の間の隆起部の高さ)に応じて、以下のような制約のない敷地(床)面積を自由に使用できなくてはならない。その際敷地(床)の各辺の長さは少なくとも犬の体長の2倍に及ばねばならず、どの辺も2m以下であってはならない:
体高(cm)              最小敷地(床)面積(m2)
50まで                 6
50以上65未満              8
65以上                 10

2. 引き続き同じフェンス(檻)内で飼育される犬ならびに子犬のいる雌犬には、それぞれ1頭あたり規定1.の指示する面積の5割増の敷地(床)が与えられねばならない。

3. フェンス(檻)の高さは、後足で立ち上がった犬の前足の先端が上端に届かない寸法としなくてはならない。

週に最低5日、規則正しくフェンス(檻)外に出て一日の大部分を過ごしている犬に与えられるべき、制約なしに使用可能な敷地(床)面積は、上の規定1.とは異なり最低6m2とする。
(3) フェンス(檻)の囲いは健康を害さない素材から成り、犬が乗り越えられず、かつそれで負傷する危険のない性状のものでなくてはならない。敷地(床)は、歩き回るに安全で、負傷や苦痛の原因とならず、清潔かつ乾いた状態を容易に保てる性状のものでなくてはならない。仕切りは、犬が互いに咬みあえない造りにしなくてはならない。フェンス(檻)の少なくとも一側面は犬が外を眺められるものでなくてはならない。フェンス(檻)が屋内に置かれている場合には、犬が自由に屋外を眺められるようにしなくてはならない。
(4) フェンス(檻)には、後足で立ち上がった犬の前足の先端が届く高さまでは、犬が接触しうるいかなる通電設備も、もしくは衝撃電流を発する装置も設置してはならない。
(5) 複数の犬を同一敷地内で個別に飼育する場合には、犬が他の犬とアイコンタクト(眼と眼を見交わすこと)をとれるようにフェンス(檻)を配置しなくてはならない。
(6) フェンス(檻)内では犬を繋留してはならない。


第7条 繋留飼育
(1) 第2項から第4項までの規定の求めるところを満たす場合に限り、犬の繋留飼育が許される。
(2) 繋留器具は:

1. 固定せず、少なくとも6mの長さにわたるガイドレールに取りつけて自由に動けるようにしなくてはならず、
2. 犬

管轄官庁は、施設内での犬の一時的飼育に対し第2条第2項および第3項、ならびに第6条第1項、これに関連して同条第2項の命ずるところによって、拾得犬もしくは同官庁の保護した犬を収容できるが、この種の犬の収容が限界に達した場合には期限付きの例外を認めることができる


昨年「犬や猫などの殺処分を禁止する議員連盟」の勉強会が衆議院会館であり、私は講師を務めました。
この素晴らしい名前の議員連盟は、会長 城島光力さん(衆)、事務局長 生方幸夫さん(衆)副幹事長、次長 岡本英子さん(衆)松野頼久さん(内閣官房副長官 当時)を中心に約40名の国会議員で構成されています。
 参加いただいた国会議員の皆様はいずれも真剣に殺処分ゼロを目指す熱い志をもち、熱心に私の講義に耳を傾けていただけました。
皆様のパブリックコメントの参考になればと考え、あらためて講義に使用した資料(改訂版)を公開いたします。
理事長 佐上邦久

テキストはこちらでご覧いただけます。

※パブリックコメントは私たちひとりひとりの声を政府に届ける確実な手段です。今回を逃すと次は5年後、、、。
今スグ!


環境省HPパブリックコメントについて
http://www.env.go.jp/press/press.php?serial=14069 募集要項
http://www.env.go.jp/press/file_view.php?serial=17981&hou_id=14069

それぞれが、それぞれにできることを実行すれば、すごい力になります

mimi


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お役所仕事は・・・

最近の人はマニュアルが無いとなんにも出来ないから・・・
あきれますね!常識で考えろ!って言いたい。ゆっくり横になる場所も無いなんて、自分がそんなとこに入れられたら・・・と考えてみろ!

No title

仕事が休みの今日なんとかしてコメントを作って送らなきゃと思っていたところ、
とても簡単にコメントが送ることができて助かりました。
一人でも多くの人が賛成票を入れてくれますように。

No title

みだりにじゃなくて、故意にでいいんじゃないでしょうか?
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