2017-02-17
H 28 多頭飼育崩壊現場支援レポート⑪(東京都)
申請No.11
申請日:2016年9月26日
場所:東京都
実施責任者:A氏
協力団体:中野区南中野地域ねこの会/渋谷区代官山あいごネット/渋谷区幡ヶ谷ワンネス・ヒトネコ連
居住環境:持ち家
居住者:夫、妻(当事者)、子供2名の合計4名
生活保護の需給状況:受給していない
猫の頭数:80匹 (出張手術70匹、チケット発行10匹)
申請から不妊手術完了までの経緯(報告書より)
平成28年5月頃、当事者宅付近で糞尿と大量エタノール臭の苦情相談が実施責任者Aに多く寄せられていたため現場調査を開始した。
・調査開始後1月ほどで、臭いの発生源となっている一戸建てが確認できた。
・発生源となっている一戸建ての家人(当事者、妻)と話す中で、この家が猫の多頭飼育崩壊状態であることが判明した。
・最初は2匹だった猫が近親交配により3年ほどで現在70匹以上に増えたことが判った。
・当事者は、避妊去勢手術をしなければいけないという認識も低く、また頭数が急激に増えるとは思ってもいなかった。
・猫の餌や治療費などの費用に追われる毎日で、掃除も行き届いていない状況の中、糞尿の悪臭、ダニの大量発生により家族には皮膚にアレルギー症状が出ていた。
・悪臭により近隣からの苦情もある中、不妊手術費用はおろか、子供たちにもかけるべき費用も捻出できず、誰にも相談できないまま、様々な問題を抱えることになり、当事者は精神的に追い詰められていた。
・この状況から、支援の必要性を強く感じ、申請に至った。
・近親交配による子猫は丈夫に育たず里親に出せる状態ではない為、里親ボランティア団体からも断られているような状況。
・全ての猫を当事者が終生飼育することを希望したので、里親には出さず、手術後はボランティアがサポートに入ることになった。
・2016年10月13日にどうぶつ基金が現地で70匹の出張手術を実施
・仔猫や状態の悪い猫で当日手術ができない猫、計10匹は不妊手術無料チケット(モコ動物病院利用)を発行、順次手術をしている状況である。
・2016年12月にメス4匹を手術終了。
・2017年2月末までにオス2匹、メス4匹の手術を予定している。(全頭手術完了)
不妊手術頭数
出張手術
日 程:2016年10月13日(木)
会 場:多頭飼育崩壊現場 (東京都)
執刀医:山口武雄獣医師 ・足立獣医師
斉藤獣医師・平野獣医師(ボランティア参加)
手術数:70頭
*仔猫や状態の悪い猫、計10匹は不妊手術無料チケット(モコ動物病院利用)を発行。
チケット発行10頭のうち2頭は健康状態は悪く使用できず。(計78匹)
現場写真
報道
番組:NHKクローズアップ現代+
日程:11月15日
時間:22時
番組:TBSあさチャン!
日程:12月1日
時間:7時台放送
番組:NHKかんさい熱視線
日程:12月9日
時間:19時30分
今回の取り組みを振り返り、改善すべき点や今後の配慮事項(報告書より)
多頭飼育崩壊は大きな社会問題であるとの認識を強く感じた。当事者だけでの解決は不可能。どうぶつ基金とボランティア、地域住民、行政の支援が必要であるとともに、当事者の精神面のケアが大事であると思う。地域から孤立させないように、渋谷区・中野区のボランティアが今後も継続して支援していくことになった。
どうぶつ基金スタッフメモ
今回のケースでは地元の複数の猫ボランティアグループが協働して問題解決にあたった。多頭飼育崩壊を起こすのは猫ではなく人である。不妊手術をしてこれ以上猫が増えなくなったからと言って全てが解決できたわけではない。当事者家庭のケアは猫ボランティアさんたちによって今も続いている。人の心のケアに関しては行政による専門家の関わりが必要だと強く感じた。
平成28年度多頭飼育崩壊現場、手術支援頭数
申請日:2016年9月26日
場所:東京都
実施責任者:A氏
協力団体:中野区南中野地域ねこの会/渋谷区代官山あいごネット/渋谷区幡ヶ谷ワンネス・ヒトネコ連
居住環境:持ち家
居住者:夫、妻(当事者)、子供2名の合計4名
生活保護の需給状況:受給していない
猫の頭数:80匹 (出張手術70匹、チケット発行10匹)
申請から不妊手術完了までの経緯(報告書より)
平成28年5月頃、当事者宅付近で糞尿と大量エタノール臭の苦情相談が実施責任者Aに多く寄せられていたため現場調査を開始した。
・調査開始後1月ほどで、臭いの発生源となっている一戸建てが確認できた。
・発生源となっている一戸建ての家人(当事者、妻)と話す中で、この家が猫の多頭飼育崩壊状態であることが判明した。
・最初は2匹だった猫が近親交配により3年ほどで現在70匹以上に増えたことが判った。
・当事者は、避妊去勢手術をしなければいけないという認識も低く、また頭数が急激に増えるとは思ってもいなかった。
・猫の餌や治療費などの費用に追われる毎日で、掃除も行き届いていない状況の中、糞尿の悪臭、ダニの大量発生により家族には皮膚にアレルギー症状が出ていた。
・悪臭により近隣からの苦情もある中、不妊手術費用はおろか、子供たちにもかけるべき費用も捻出できず、誰にも相談できないまま、様々な問題を抱えることになり、当事者は精神的に追い詰められていた。
・この状況から、支援の必要性を強く感じ、申請に至った。
・近親交配による子猫は丈夫に育たず里親に出せる状態ではない為、里親ボランティア団体からも断られているような状況。
・全ての猫を当事者が終生飼育することを希望したので、里親には出さず、手術後はボランティアがサポートに入ることになった。
・2016年10月13日にどうぶつ基金が現地で70匹の出張手術を実施
・仔猫や状態の悪い猫で当日手術ができない猫、計10匹は不妊手術無料チケット(モコ動物病院利用)を発行、順次手術をしている状況である。
・2016年12月にメス4匹を手術終了。
・2017年2月末までにオス2匹、メス4匹の手術を予定している。(全頭手術完了)
不妊手術頭数
オス | メス | 妊娠メス | 耳カットのみ | 合計 | |
10月13日 | 25 | 40 | 4 | 1(♂) | 70 |
どうぶつ基金負担:不妊手術
出張手術
日 程:2016年10月13日(木)
会 場:多頭飼育崩壊現場 (東京都)
執刀医:山口武雄獣医師 ・足立獣医師
斉藤獣医師・平野獣医師(ボランティア参加)
手術数:70頭
*仔猫や状態の悪い猫、計10匹は不妊手術無料チケット(モコ動物病院利用)を発行。
チケット発行10頭のうち2頭は健康状態は悪く使用できず。(計78匹)
現場写真




報道
番組:NHKクローズアップ現代+
日程:11月15日
時間:22時
番組:TBSあさチャン!
日程:12月1日
時間:7時台放送
番組:NHKかんさい熱視線
日程:12月9日
時間:19時30分
今回の取り組みを振り返り、改善すべき点や今後の配慮事項(報告書より)
多頭飼育崩壊は大きな社会問題であるとの認識を強く感じた。当事者だけでの解決は不可能。どうぶつ基金とボランティア、地域住民、行政の支援が必要であるとともに、当事者の精神面のケアが大事であると思う。地域から孤立させないように、渋谷区・中野区のボランティアが今後も継続して支援していくことになった。
どうぶつ基金スタッフメモ
今回のケースでは地元の複数の猫ボランティアグループが協働して問題解決にあたった。多頭飼育崩壊を起こすのは猫ではなく人である。不妊手術をしてこれ以上猫が増えなくなったからと言って全てが解決できたわけではない。当事者家庭のケアは猫ボランティアさんたちによって今も続いている。人の心のケアに関しては行政による専門家の関わりが必要だと強く感じた。
平成28年度多頭飼育崩壊現場、手術支援頭数
現場 | オス | メス | 性別不明 | 耳カットのみ | 合計 |
① 神戸西区 | 14 | 19 | 0 | 1 | 34 |
② 神戸北区 | 17 | 10 | 0 | 0 | 27 |
③ 大阪府豊中 | 12 | 5 | 0 | 0 | 17 |
④ 兵庫県伊丹市 | 3 | 6 | 0 | 0 | 9 |
⑤ 東京都青梅市 | 12 | 3 | 0 | 0 | 15 |
⑥ 千葉県香取郡 | 9 | 0 | 0 | 0 | 9 |
⑦ 大阪府寝屋川市 | 8 | 9 | 0 | 0 | 17 |
⑧ 大阪府大阪市 | 3 | 6 | 0 | 0 | 9 |
⑨ 神奈川県川崎市 | 5 | 9 | 0 | 1 | 15 |
⑩ 茨城県石岡市 | - | - | 32 | 0 | 32 |
⑪ 東京都 | 25 | 44 | 0 | 1 | 78 |
計 | 108 | 111 | 32 | 3 | 262 |
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日本では昨年8万頭以上の犬や猫が殺処分されました。地獄のスパイラルをストップするため一番最初にすべきことは不妊手術をしてあげることです。
どうぶつ基金では命を最優先に、1頭でも多くの罪なき命を守るため、全国約80カ所の協力病院と、離島などへの出張手術で無料不妊手術を行っています。
しかし、過剰繁殖し続ける猫の数に資金が追い付かず、必要な支援が届きにくくなっている状態です。
殺処分ゼロで、人と犬や猫が笑顔で暮らせる日までどうぶつ基金の活動に力をお貸し ください。
公益財団法人どうぶつ基金
理事長 佐上邦久
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